ピン球が未だ38mmだった高校生の頃、友人から借りて使用していたNittakuのcp548というラケットがありました。
当時知りませんでしたが、カーボンラケットの黎明期に登場したこいつは、
特に表ソフト使用者に絶大な人気があったそうです。
中学時代からTSPの名もないローターを使用していた筋力不足の私は、
とにかく軽いラケットを探していていました。
というのも、ペンの前陣異質攻守の場合、両面にラバーを貼るため、
できるだけ振り回せるラケットが望ましかったのです。
このcp548、たしか70g程度だったと思いますが、軽いくせに結構な反発力で、とくに角度打ちをすると
スマッシュ並に速い球が飛んでいったりして、かなり爽快だったものの、
その分ショートは若干やりにくかった記憶があります。
いつまでも借りっぱなしという訳にはいかなかったのでラケットを友人に返し、
次に手にしたのはヤサカのパーソンパワースピード。
なぜこのラケットを選んだのか今もって謎なのですが、当時の自分はそんな気分だったのでしょう。
結論から言うとこのチョイスは大間違いでした。
ちょっと考えれば分かるんですが、ショート主戦型は守備用の弾みを抑えた用具を使うのが基本なのです。
にもかかわらずこんなばりばりの攻撃用のラケットを使うとどうなるか。
そう、相手のドライブが全く受けられません。大半がオーバーミスになってしまいます。
賢明なペンツブの皆さんは真似をしない方が良いですね。
さて、一応社会人になった今は、cp548の後継となるルーティスを使用しています。
ただ、ボールが40ミリになり、グルーも使えない現在では、
このラケットは攻撃に使うにはスピード不足っぽいみたいで、
ちまたでも、初心者からせいぜい中級者までのラケットという扱いを受け、
少し残念な感じです。
しかしこのラケット、おそらくショート主戦のツブ高用に作られているんじゃないかと私は思っています。