島根県安来市清水町 清水羊羹元祖 黒田千年堂の下僕のブログです

太陽の庭 (集英社文庫) 宮木 あや子

太陽の庭 (集英社文庫)太陽の庭 (集英社文庫)
(2013/02/20)
宮木 あや子

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読了。

前作『雨の塔』のバックボーンとなる物語となっておりますが、永代院という財閥内部で起こるドロドロした女性間抗争のお話なので、前作の雰囲気を期待していると落胆することでしょう。さらにもう一つ落胆する要因があるのですが……



さて、ここからは内容に触れますので未読の方は読まないように。





前半の幻想的、耽美的な世界観は、まだぎりぎり現実の範疇でした。
永代院という富豪が正妻の他多くの妾を持ち、それぞれに子を産ませ、外部との接触を断った
屋敷内でのみ生活させるという設定は、まあ一昔前のマンガのような印象を受けましたが、
それでも現実的に全くあり得ない、と言うほどではないように思います。

ところが後半になると「西の家」なる奇妙な別宅が登場します。
永代院の後継者はそこで成人するまで過ごすのですが、

1、ここでは年を取らない。(時間がほぼ止まっているらしい)
2、食事以外、動き回っても人(使用人とか)と会うことがない。
3、初代永代院(現在六十六代目)の妻が若々しい姿で存在している。

などと、物語がもはやオカルトの領域に入ってしまうのです。
さすがにこれは苦笑するほかありません。

今まで必死に密室殺人事件のトリックを考察してきたのに
「犯人は魔法を使って部屋の外へ脱出しました」と説明されたようです。

これまでの世界観をぶち壊すような展開は、やはり残念としか言いようがありません……。

そういうわけなので、これから『雨の塔』を読もうと思っていらっしゃる方は
必ずしもこの作品を読む必要はないかもしれません。


ただ、






これは余談ですが







この不可思議な「西の家」って




























島根県にあるらしいです!!






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